ヒマのススメ

気の赴くままに

【過去形の暴力】映画『花束みたいな恋をした』レビュー【ネタバレ無し】

f:id:show_hima_mark3:20210225000659p:plain

https://twitter.com/hana_koi_jp/media?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

王道だからこそ胸に刺さる。リアルを追求しすぎた傑作

映画『花束みたいな恋をした』

お久しぶりです。

showです。

 

『花束みたいな恋をした』観ましたか?

 

今回はこの映画を観た感想と共に、

少し恋愛について書いてみようと思います。

 

最初はまだ見ていない人向けにネタバレ無しです。

途中からネタバレ有りとなるのでまだ見ていない人は注意しながらお読みください。

 

 

 

 

ネタバレ無し感想

はじめに

「つい自分語りをしてしまう自分事化映画」

これが率直な感想です。

 

「自分事化」を簡単に言うと、

物語の登場人物に自分を重ね合わせるということです。

 

よく「キャラクターに感情移入する」という言葉を耳にしますが、その行為ってなかなか難しいんですよね。

言ってしまえば、

そのキャラクターと自分は全く違う人生を歩んでいて、

違う性格で、

違う環境で、

違う容姿で、

と違うことが多すぎるから、自分を照らし合わせることが不可能になってしまうんですよね。

 

ただ、この映画は脚本から演出まで、

細部まで現実を現実に描くことに注力しているため、自然と感情移入してしまうんです。

 

 

 

私はこの映画を観ている最中は泣きませんでした。

うるっとはきましたが、許容範囲内です。

 

ただ、作品が終わって、

「こんな作品だったな」

「ここが良かったな」

と思い出していると胸の内から感情が溢れ出してきました。

 

と言っても、泣くまではいきませんでしたが、かなり熱かったです。

 

 

人は大どんでん返しや大きな事件・事故が起きるとビックリして、その前後のギャップで感情が揺れ動きます。

これが俗にいう「感動」です。

 

でも、年を取るにつれ、様々なことを経験していく中で、この「感動」に慣れてしまっている自分がいます。

 

この映画はそのジェットコースターの最初の急降下が無い分、ありきたりなジェットコースターに乗り飽きた人には効きます。

 

最近の映画で感動しない人にこそ効く、王道恋愛映画だと思います。

 

 

 

是非ご覧になってみてください。

これはおすすめの作品です。

 

 

 

まだまだネタバレ無し続くよ。

 

 

youtu.be

 

 王道だからこそ良い

この映画は王道ラブストーリーです。

予告編にもある通り、最高純度のラブストーリーです。

 

ただ、最高純度だからこそ、胸に刺さります。

 

恋愛映画でよく見られる、

学園のアイドルだとか、

白馬の王子様だとか、

余命わずかとか、

度の過ぎたツンデレとか、

奇跡の実話!とか、

 

そんな要素はこの映画にはありません。

それでも、面白く、感動するのはなぜか。

 

それが先ほど書いた「自分事化」なんです。

 

 

麦と絹という二人の時間のどこかにきっと、自分が経験したことのある出来事があるはず。

 

そして、作品の中でたくさんのサブカルチャーの固有名詞が出てきます。

小説家や映画監督、ゲーム、漫画、ミュージシャンまで様々なジャンルの固有名詞が実在する名前で出てきます。

それも映画や漫画でよくある名前をもじって登場させるようなことは、この映画にはありません。

 

この演出も現実をより現実にさせる要素の一つです。

 

そのおかげで、突拍子もない設定が無くても物語に旨味が出てくるのです。

 

 

この映画はカップルで観てはいけないのか?

この映画の感想を見ていると、

カップルで観に行かない方がいい」という感想をちらほら見かけます。

 

この議題についての私の見解は

ある程度時間を共にしたカップルであれば問題なし。というかおすすめ。

です。

 

ネタバレ防止のため、詳しいことは言えませんが、付き合って3か月~半年くらい経っているカップルであれば、全然観ても問題ないと思います。

というより、映画についての意見とか、感想を言い合うのは楽しいと思います。

是非カップルで。

 

それ以前のカップルはダメとまでは言いませんが、おすすめはしません。

というのも、鑑賞後少し恋の発展が遅くなる可能性があるからです。

その影響でタイミングが合わず、花が枯れてしまうかもしれません。

 

この映画を観て、改めてお互いの関係性や価値観を見つめなおすこともいいかもしれませんね。

 

 

 

あ、責任は負いませんので。

 

 

【ネタバレ無し】最後に

f:id:show_hima_mark3:20210225010240p:plain

https://twitter.com/hana_koi_jp/media?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ここまでまだ観ていない人向けにネタバレ無しでレビューしてきました。

要するに、おすすめです。

 

正直、日本の恋愛映画を舐めてました。

どうせ、ありきたりな展開になるんだろ!って。

全く違った。

いや、違っていないのかも。

 

鑑賞後にこんなにも考えさせられる恋愛映画は久しぶりでした。

 

 

素晴らしい作品です。

観ないと損です。

ぜひ、ご覧になってみてください。

 

 

 

 

思ったより、ネタバレ無しが長くなってしまったので、【ネタバレ有り編】は次の記事で公開しますね。

 

また次回も映画を観た後に是非いらしてくださいね。